2012年3月10日
〜立場の逆転〜
日頃は会社側の労務問題にアドバイスする立場の社労士なのですが、昨日は不当な理由で会社を辞めざるを得ない方からの相談が立て続けにありました。
アルバイトに格下げ、就業が不可能な転勤命令などなどでどちらかというと社長さんから「あいつに辞めてもらいたい」という旨の相談を受け「解雇権の乱用」を説明し、「どうしても解雇」という社長さんをなだめて社員さんには丁寧に今までの経緯を聞いて落とし所を探すのが私の役割ですが、昨日は真反対の立場でしたので戸惑いがありました。
とにかくそのような苦境にある人に対しては「早めの相談」と「「辞めます」と自分から言いてはいけない!」ということです。口頭でも退職の意思表示があれば会社を辞める羽目になりますので注意が必要です。この時期は労務トラブルの多いのでどちらも気をつけてください。
先日、ここで被災者の心境について書き込みましたが立場が逆転したらどう感じるのかを考えてみました。前に進もうとしてもなかなか踏ん切りのつかない被災者の方も多いと思います。私は軽はずみな言動を慎まなければいけない事を痛感しました。近親者を失くされた方や仕事を奪われた方は1年くらいの時間では決して前に進めない方もいらっしゃるのです。たとえ10年、20年経っても心の傷は残る・・・・そう考えると元気になってもらいたいのですが被災しなかった人はやはり十分な気遣いが必要になってきますね?
反省しきりの今日このごろです。