日々雑感

2006年11月11日曇り


昨日のことがいまだに信じられない私は今日も朝昼晩と試験センターのHPを見て自分の番号があることを確認している。まだ通知が来ないので実感が湧かないのであろう。これだけ自分が信じられないのも異常であろうか?

昨日はほんとに久しぶりに夜更かしをして借りてきたDVD「春の雪」を見たがこれが駄作中の駄作!私の2時間半を返してくれといいたくなるくらいの出来である。原作を読んでいるのでそれがなおさらできの悪さに怒りを覚えてしまったのだ。先ずはCGを使いすぎで見ていて分る位では駄目である!それから脚本家は原作をちゃんと読んでいるのかと思うくらい解釈が間違っている。この作品のテーマは輪廻転生で「春の雪」の主人公の清顕の屈折した愛の形と輪廻転生の導入部が省かれているし、また聡子の一途な愛し方が描かれていない。くだらないラブシーンばかり見せられているこっちはたまったものではない。

だが、若尾文子と岸田今日子は圧倒的な存在感!これぞ女優という感じで素晴しかった。彼女ら以外の俳優の線の細さだけが印象に残って物足りない感じは最後まで私を不快にさせた。まあ確かに原作が圧倒的な迫力であるから映画化するのが無理だったのだろう。それにエンドロールに流れる宇多田ヒカルの歌もかなりミスマッチで痛々しい。

清顕と聡子は決して運命にもてあそばれたのではないし、それぞれの親たちの打算で別離したのではない。2人はこの世では結ばれないことが最初からわかっていたからこそ精一杯その愛を昇華していったのだと私は思っている。作者は今みたいに意地汚くて、みっともないうえにろくでもない世の中を予測していたように思える。2人の生き方をよしとはしないがもっと日本人の気高さを持つ様に警告していたのかも知れない。


今日の曲・・・ボブ・ディラン「哀しい別れ」